物語りがあるからこその醍醐味☆

今日は紀州(和歌山)の親方と現場確認と打ち合わせ・・・その待ち合わせ場所は~?
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ホニャララ接待所?なんと、こちら阿波は鳴門市の四国88ヶ所玄関口である一番札所「霊山寺」なんです。
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さすがは一番札所・・・大型バスが連続し、周辺は大勢の人・人・人・・・。しかも参拝者も国際色豊かで、ある種観光地化しています。そんな中、どうして紀州の親方が~?って感じですが、こちらの物件・・・「紀州接待所」といって、昔々紀州から四国へと舟で渡ってきた参拝者たちを接待するための建物だったのです。
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ね、こんな記念の石碑が脇に建っています。大分傷みも進み今回の工事となったみたいです。内部の造作等は大工さん達によりすでに改修中でした。もちろん昭和10年にこの建物を建築したのも紀州の大工さん、瓦や材木等の材料も紀州から・・・物語ですね~。そして今回も同じく紀州から大工さん達が来られています。それで屋根屋さんも紀州から・・・って訳です。今日は一緒に屋根の実測・・・これがまた阿波ではあまり見かけない紀州らしい屋根なんです。
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勾配のきつい上屋根に、緩勾配の庇・・・当時の大工さんも和歌山らしさを演出してたみたいです。その古い和瓦の形状も当時の紀州ならではの「丸桟瓦」と言うそうです。文化ですね~。さてさて、こちらを葺き替え・・・軒瓦すべてにオリジナルの紋を入れ、切落桟瓦に角桟雁振、鬼は何にするのかな~って・・・楽しみです☆かなりの人目にさらされるはず・・・社寺経験豊富な紀州の職人さん達にも頑張ってもらいたいですね~。これから幾年月もこの札所の敷地内にて紀州の文化を伝えていくんでしょうね。瓦葺きも含め日本の伝統技術って素晴らしい☆

そんな阿波の道端では、いま蓮の花がきれいです。
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↓ 今日もカチッと・・・この清廉なピンク色に癒されて。
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by miraikoubou-gajin | 2009-07-11 20:07 | 瓦人 | Comments(6)
Commented by amachan at 2009-07-11 21:36 x
ということは、瓦も昭和10年に葺かれたんですよね!

凄いよね~70年ほどの月日が流れてもなお、こうして建物として
役目を果たしてるのだから。

日本建築、瓦屋根バンザイ!(笑)
Commented by ケータロー at 2009-07-11 23:25 x
徳島⇔和歌山航路って昔から盛んだったようですね!
和歌山からのお客様をもてなす建物には紀州式の屋根が使われるなんて
昔の素晴らしきセンスを感じます・・・。

しかし、この屋根、すごい古美よう・・味がありますね。
Commented by junbe- at 2009-07-12 00:48 x
瓦の色、花の色。
まさに日本色ですね。
落ち着く色合いに一献です。よく眠れそう…
Commented by 瓦人 at 2009-07-12 00:56 x
amachanさん
そうなんです。そしてところどころに比較的新しい瓦に差し替えられたあとが・・・。
和瓦は何年経とうが廃れることのない普遍性を持ち、いつの時代もこうしてメンテナンス出来る・・・。
まさしくこの互換性こそ本当の意味でのエコなんですよね。
コロコロ変わる今のデザイン・・・いろんな意味でノンエコ丸出しです(笑)
Commented by 瓦人 at 2009-07-12 01:00 x
ケータローさん
その土地土地によって大工さんの仕上げ具合が違うってところが日本建築の‘面白さ’なんです。
当たり前ですよね~、地域で気象・立地・温湿度なんか違うのに。
今の画一的な‘ハウス’だと、景観どころか人の個性まで育みにくいかも。
ホンモノ・・・見直す風潮に戻りつつあるのが唯一の救いです☆
Commented by 瓦人 at 2009-07-12 01:01 x
じゅんべーさん
お休みなさい~(笑)
このピンクの花びらに包まれて・・・(笑)
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