失っては二度と取り戻せない価値・・・

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先人の汗の結晶、淡路島の瓦作り・・・。それをまるで忘れたかのように、この町にある往年のシンボリックな価値が失われつつあります。

波ハネ・・・道路などまだ未整備の頃、海に面した位置に多い窯元は瓦の積み出し場として海岸に、この石積みの‘波ハネ’を築きました。
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今ではテトラポットに覆い尽くされ、また流木に埋もれ、あるいはこの地特有の激しい波にも削られ・・・、痛々しい姿でなんとか残ります。この海岸で今日4本を確認しました。過去には軒並み窯元が続いた海岸沿い・・・今では工場跡の更地が虚しく続きます。
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波の下より何を想う・・・
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瓦人も含め、実感としての栄華を知らない次代を担う若手瓦師たちが、今こうした‘失ってはならない価値’に意識を集めつつあります。この波ハネから種々の瓦たちを載せた小さな舟が、石積みの津井港へと向かい、大きな機帆船へと積み込まれ海原へと出向していきました。
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400年祭においてのピックアップはもちろん、この地元の住民、とくに未来ある子供たちにこそ、こうしたシンボリックな財産をもってこの町の歴史物語を伝えていくことの大切さをひしひしと感じています。再整備も含めどうにかできないものか・・・、お金はなくとも知恵を絞り考えていきたい事案です。瓦人ら世代の瓦師が皆共通して強く想うというこの事実こそ、この瓦業界としての将来ビジョンそのものの姿ではないでしょうか。未来の淡路瓦としてのあるべき姿・・・これからまだ10年、20年と舵取りしていく瓦人らにこそ描く義務があります。あまりにも失いすぎた本当の価値、忘れ去られようとしている今や縋るべき価値・・・これを取り戻すことこそが再生への道だと強く想ってやまない今日この頃です。
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by miraikoubou-gajin | 2009-10-24 17:08 | 瓦人
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