瓦の存在意義・・・

ススキが秋の空気に潤んでいます・・・☆
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秋の道は見どころ満載・・・日本っていいですね。

樂久登窯さんの屋根も佳境に入りました。そして、手作りの鬼瓦が据えられたのでご紹介します。
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一見、ノーマルの海津鬼に見えるこの端正な顔立ち・・・実は、設計担当の平松組さんとも一緒に、このたびのリフォームコンセプト等を深く相談し合った結果、建物の主要構造部はすべて西村さんの作品を引き立てるための脇役に徹すること・・・この大前提をもとに検討した結果たどり着いた鬼瓦の顔なんです。鎌軒やケラバの袖瓦の選択も、すべて主張を押し殺し、無駄を省いた究極のシンプルイズムの実現がその目的としてあります。

ベースは、達磨窯プロジェクトの初施工物件に据えられた鬼瓦にあり、それをもう少しシンプルにしたデザインでの製作となりました。外枠部分を内側へ向けて勾配をつけ、また顔の部分には丸みを持たせてあります。
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従来の海津鬼は、その面が平たんであるため陰影の豊かさに欠ける面がありましたが、これだと朝、昼、夕と太陽光の入射角の変化により、光と影の織りなす陰影の妙で遊ぶことが出来ます。今日は生憎の曇り空・・・また晴れた日に朝昼夕すべてにおいてその表情と向き合ってみたいですね。無の境地を体現する樂久登窯さんのいぶし瓦屋根・・・鬼瓦の陰影がワンポイントのお洒落になりそうです☆訪れた際には、是非そんな遊び心にも触れてみてください。

瓦の存在意義・・・それは、なければ物足りず、控えめな主張を持ち、まわりのすべてを繋ぎ引き立てる。
まさしく‘和を以って貴しと為す’ための実質的求心力・・・そんな言葉が思い浮かぶ瓦人です。

秋晴れはいつ・・・?

冬になる前に、まだまだ秋らしさを感じるシーンに出会えそうですね。
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by miraikoubou-gajin | 2009-11-13 19:42 | 瓦人 | Comments(10)
Commented by ケータロー at 2009-11-13 21:32 x
なるほど、そういう意味合いでは瓦は物凄く日本人気質に合った素材なんですね。
昨日の紅葉の色合いもまさにそう・・・。
前面にドぎつく主張しない控え目なものにこそ、儚さや移ろいを感じてしまいます。

秋晴れ・・・せんど、見てませんね・・・。
ニューレンズを手に入れてから、いざっ!と思ったらこんな調子。
ひょっとして呪われてる??(笑)
Commented by amachan at 2009-11-13 23:34 x
以前のブログで、チラっと紹介されていた鬼瓦ですか~。

秋の空を仰ぐ様に、目線を上にあげて瓦を見ないといけませんね!
光と影の織りなす陰影の妙で遊ぶか~。
見てみたいですね!
Commented by 瓦人 at 2009-11-14 06:59 x
ケータローさん
そうそう、西洋の花文化と違って、日本では原色のドギツイのはあまり受け入れられません。
風流で繊細な色彩は日本人の本質にフィットします。
でも、日本の紅葉って、世界から見ても素晴らしいと言われるのが嬉しいですよね~。

ケータローさんのニューレンズは星空を撮るのが真骨頂!!
やっぱ雨男?(笑)
Commented by 瓦人 at 2009-11-14 07:02 x
amachanさん
ぜひぜひフラッと寄ってみてください。
ここからだと、10~15分ぐらいですからね。

そうそう、目線は常に上ですよ~。
身近にある瓦屋根のさまざまな陰影・・・是非これに気付いてみてください。
瓦って美しいはずです☆
Commented by お洒落な屋根 at 2009-11-14 07:22 x
こりは、おもちろいカエズですねぇ!
本来、カエズ鬼は、このように鏡を磨くものなのですw。鏡を楽しむものなのです。
それを、プレスで、大量生産されるようになってから、その本来の姿を失ってしまっていたのです。
その昔は、鏡を、てっかてかに磨きぬいたカエズも、存在しましたぁ
言葉悪いか知れませんが?たかがカエズ、されどカエズです。
この、陰影の妙、きっと、屋根で、けして、でしゃばらず、お洒落に光る事でしょう。



Commented by じゅんべー at 2009-11-14 08:08 x
なるほど~!
深いな~!深い!
足を止めて屋根瓦に見惚れる…
なかなか良いもんですねぇ~。
やはり日本人なのかと!
樂久登窯さん、こりゃ見所満載過ぎますね♪
Commented by hiramatsugumi at 2009-11-14 09:42
瓦人さんありがとうございます。建物のイメージにぴたっとはまりました。
紆余曲折ありましたが、みんなの感覚や目指す方向性がぴたっと合った、あの打ち合わせの瞬間はほんとシビレました。
屋根に負けないよう建物の精度も上げていきたいと思います。
Commented by 瓦人 at 2009-11-14 12:37 x
お洒落な屋根さん
そうなんです。薄めに作ったシンプル海津です☆
既製品の平坦な面構えの海津って、迫力とか美意識に欠けますよね。
鏡を磨く・・・なかなか新鮮で量産に慣れた瓦師にとっては、ハタと気付くことのある言葉ではないでしょうか?
モノづくりの原点回帰が必要な時期・・・こんなオリジナルな鬼瓦の台頭は楽しみですね♪
Commented by 瓦人 at 2009-11-14 12:47 x
じゅんべーさん
深すぎますよ~。
まったくの主張を押し殺した屋根・・・実は一番難しい表現なんです。
施工も難しいし・・・。
ま、日本人はそんな極まった姿に惚れます。
見どころ満載樂久登窯さん・・・またお邪魔しましょう~♪
Commented by 瓦人 at 2009-11-14 12:51 x
hiramatsugumiさん
こちらこそありがとうございます。
皆さんに喜んでいただけることが何よりですね。
色々と見だしたらキリがない瓦の世界・・・でも見る目のある人たちが吟味して、結局たどり着いたのが無の境地ってのが面白いですね。
平松さんの描くイメージを西村さんに又聞きしただけでシビれています(笑)
あとは建築の醍醐味を披露する番ですね。
頑張ってください。期待してま~す☆
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