徳島市の中心部に、悠に20万㎡を誇る敷地を残す徳島城址・・・徳島中央公園。
敷地内をうねるように延々とのびる塀の部分改修にともなう瓦を、もう10年以上前からその一部改修の都度納品させていただいています。
その古今・新旧が織り交ざる様もどこか微笑ましく、少しずつ朽ちた棟部がいぶし銀に生まれ変わっています。
歴史ある素材は、こうして時の変遷に関わらず、普遍のカタチをもって、文化的価値のある建築を未来へと維持・継承できます。
これこそ瓦の本質的な価値の一つです。
今日お邪魔したのは徳島城の城門であった『鷲の門』
・・・昭和20年の徳島大空襲によって焼失したが、平成元年徳島市制100周年を記念して復元されました。
重厚であれど流麗・・・まるで鷲が羽を広げたように見事な姿です。
旧 鷲の門・・・月見櫓が健在なことから徳島城解体 (1875) 前とわかる。
都市化が進もうが、こうして歴史の証人として威風堂々建ち続ける姿は見事です。
今回、工事関係車両がこの門のケラバの角を一部破損させてしまったための修繕依頼による瓦の確認にお邪魔しました。
いつまでも徳島のシンボルとして続かしめるため、尽力させていただきます^^
歴史や文化、そしてその証人である価値ある建築がある限り、瓦は力強く存在し続けます。