アメニモマケズ・・・景観考

川端康成に「京都らしさが失われてしまわないうちに、是非京都を描いて欲しい」と勧められて、東山魁夷画伯が描いた「年暮る」。
昔とはいえ、ほんの50年ほど前の風景。
同じ場所から見晴らす今現在の街並みの変わりようたるや、この半世紀の間にここ日本で一体何が起こったのかと思うほど残念なものです。
異国の文化も積極的に吸収し、消化し、真似び(学び)、応用し、変化・進化・深化させ、見事な文明・経済発展を遂げてきた日本。
しかしその道程で、とても大切なモノとコトを忘れ、失ってきたようだ。
数値的価値で管理できるもののみを是とし、画一的で一元的なマニュアル化を推進してきたつけが例えばこの風景の荒廃だ。
あらゆる面における民度の高さは、まぎれもなく世界に誇れるものだと自負しますが、こと建築や景観文化に関しては、例えば秩序ある美しい街並みの多いヨーロッパと比して、まったくもって未成熟で劣っている。
50年、いやもっとかかってでも、また取り戻さないといけない価値。
その時、必然として屋根に瓦が並んでいれば…そう思いつつ、明日も一枚一枚の瓦づくりに汗を流そう。そしてそれらが織りなす美しい風景を創っていこう。
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by miraikoubou-gajin | 2015-11-23 17:45 | 瓦人 | Comments(0)
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