阿波で見上げた空にあった‘ありのままの自然’です。この大空に思い切って巣を張った蜘蛛の挑戦と、まさかのこの大空でその短い命を絶つことになるであろう無念・・・どちらも精一杯の今を生きる生物たちが繰り広げるダイナミックなドラマを垣間見ました。
明けない梅雨空に一喜一憂しながらも季節は巡ります。景気の‘気’の字は、どうもまだまだ浮かない顔色のようで、せめて束の間の晴れ間が覗くと煌めきだす‘
かわら美人’に自身と勇気をもらう瓦人です。
以前完工した物件の前を通ると、やはり自然と屋根へと目をやります。左奥のガレージ屋根が弊社かわら美人、右は他社瓦の新築屋根です。日照条件、勾配、建ち位置等がこうしてほぼ等しく、また同じいぶし瓦同士であっても、こうしてそのいぶし銀の冴えには差があります。かわら美人はその白冴えが自慢・・・。日本の町並みを晴れやかにするのはもちろん、道行く人々の目にも、また瓦を葺く人にさえ、その透明感のある銀冴えには定評があります。もちろん好き嫌いはあるでしょう。でも、淡路島の瓦にはこの煌めく瀬戸のさざ波のような美しく繊細な光沢が似合います。淡路瓦が連なる土地は穏やかな気象・自然に包まれている裏返し・・・、そういった面をその土地の人自身にも知ってほしいですね。
そんな些細なことに嬉しさを感じながら今日も瓦人は走ります。
夕方・・・相変わらずの雲模様です。
混沌を象徴するかのようなこの渦巻く雲間から、まさしく煌めく光が射すのはいつのことやら・・・。
↓ カチッと・・・