京都の100年建築である蔵の改修工事・・・本日、厳粛かつ和やかに火入れ式でした。
焼き直す古鬼瓦も一緒に窯入れし、物語とともにすべてを未来へと繋ぐべく書に表された想いは「継承」。
その込められた想いとともに瓦を焼くべく、書を窯へと入れられました。
窯のなかの鬼瓦たちも、さぞかし万感極まるシーンではないでしょうか・・・。
引き続いて、一枚の瓦として屋根にのぼり、この先また100年暮らしを見守る記念瓦に日付とお名前を刻まれました。
大地の恵み 土と炎の邂逅・・・そんな人のチカラの遥か及ばない次元のやりとりが始まる火入れの瞬間はいつも、立ち会う皆を圧倒し、ただただ手を合わせ祈りの気持ちをもってしか見守ることしかできません。
以前出会った言葉・・・「日本の建築は神事である」
この火入れ式を通して、そんな瓦というものの本質的な価値が伝われば幸いです。
無事に焼き上げ、お届けできる日をどうぞ楽しみにお待ちください・・・本日はありがとうございました。